ということで、調査結果は以下の通りです。
流通 プラットフォーム | 登録可能 フォーマット | 日本対応 | リーダ / リーダプラットフォーム | 備考 |
---|---|---|---|---|
Amazon Kindle Store | PDF html word | △ | ・Kindle/KindleDX (専用端末) ・アプリ on iPhone/iPodTuch | ・印税率は35%(条件付きで70%) ・「アプリ on Android」が今夏リリース予定 ・日本対応「△」:頑張れば何とか出版可能 |
Apple iBookStore | ※事業者により異なる | [不明] | ・アプリ on iPad (iBooks) | ・印税率は70% ・Apple指定の事業者(Apple Certified eBook Aggregator)が提供するサービスを利用する |
Google Editions | [不明] | [不明] | [不明] | ・印税率は63% ・2010年上期オープン予定(参考サイト) |
Sony Reader Store | [不明] | [不明] | ・Sony Reader (専用端末) | |
Barnes&Noble | [不明] | [不明] | ・NOOK (専用端末) ・IREX DR800SG (専用端末) ・アプリ on Android | |
eBookJapan | PDF html | ○ | ・アプリ on Windows ・アプリ on Mac ・アプリ on iPhone/iPodTouch ・アプリ on Android | ・印税率は仲介する出版社によって異なる ・中国語圏に展開中 |
かなり意気込んで調査を開始したのですが、現段階ではまだまだ日本語の情報が少なく往生しました([不明]の部分について情報提供大歓迎です!)。世界シェア、及び国内シェアについても正確な数字は分かりませんでした。全般的に、判断材料とするにはまだまだ情報が少ないですね。現時点で正式に日本語の電子書籍流通に適した電子書籍流通プラットフォームは少ない(ここではeBookJapanのみ)こともあり、今はまだ様子見でも良いかもしれません。今のうちに著作権の整理をしておきたいところです。
規模が比較的小さいため今回は調査対象外としましたが、上記以外にも日本産の電子書籍流通プラットフォームがいくつか存在します。
電子書籍流通プラットフォームのシェア争奪戦は今まさに始まったばかり。これから激化する事が予想されます。引き続き調査を継続したいと思います。
なお、本記事の執筆に際して参考とさせていただいたサイトは以下の通りです。全体を通して利用者視点の情報はまだ多い方なのですが、「日本の出版サイド視点」の情報は非常に少ない印象です。良い情報源などあれば是非ご教授下さい。
■ Amazon Kindle Store
- 個人が印税35%の電子書籍を出版できる時代 - Amazon Kindleの衝撃 - in the looop
- Kindle初の日本語マンガはいかにして誕生したか――電子書籍出版秘話 - 誠 Biz.ID
- 日本初? kindleで日本語漫画を出してみよう企画 - 難民チャンプ
■ Google Editions
- Google、「Google Editions」で電子書籍販売に参入 - ITmedia エンタープライズ
- Googleが電子書籍の最大の品ぞろえを確保できた理由、市場独占できない理由【湯川】 - Tech Wave
- グーグル、電子書籍販売サービス「Google Editions」を7月にも開始へ--米報道 - CNET Japan
■ Barnes&Noble
■ eBookJapan
■ 電子書籍リーダのシェアについて
- iPad登場でAmazonの電子書籍のシェア激減へ=米アナリスト予測 - Tech Wave
- 電子書籍リーダーの競争激化、「NOOKがKindle抜く」の報告 - ITmedia
- ソニー、電子書籍端末で世界シェア40%目指す 「ソニーらしい体験」 - ITmedia
[2010-05-22 11:39]
記事下部のリンク集に「電子書籍リーダのシェアについて」を追加しました。
[2010-05-22 11:58]
電子書籍関連のリンク集がINTERNET watchに掲載されていました。
無料で読める電子書籍が特集されています。