2011年5月3日火曜日

ボランティア情報サービス開発ガイド

ボランティア情報ステーション(VIS)が募集しているボランティア情報を活用したサービスへの応募を検討されている開発者向けに情報をまとめてみました。少しでもお役立ていただければ幸いです。

基本情報#1 募集要項


募集要項は必ずご確認ください。優秀作品はAMNのギャラリーに掲載されるようです。


基本情報#2 ボランティア情報API


オリジナルはボランティア情報ステーションのAPIですが、Yahoo!ジャパンのご尽力により、5月3日現在、ボランティア情報APIは2種類となっています。特に拘りが無ければ、利用し易い方を選択してみてはいかがでしょうか。


基本情報#3 先発サービス


5月3日現在、ボランティア情報APIをご利用いただいているサイト(サービス)は以下の通りとなります。一度利用してみてはいかがでしょうか。


Androidアプリも1本、既にリリースされています。


5月4日にiPhoneアプリが1本リリースされました。(@kamatamadai さんより情報をご提供いただきました。ありがとうございました!)


ところでVISは専用のAPIによるボランティア情報の提供に力を入れており、現時点でYahoo!ジャパンをはじめgoo、MSN、@nifty、そしてsinsai.infoなどから利用されています。そこで真っ先に思うのは『既に錚々たる顔ぶれに利用してもらい、ボランティア情報もある程度露出しているのだから、もうこれ以上のサービスは不要なのではないか』といった疑問なのではないでしょうか。

この疑問については、現在提供されているサービスの特徴を考えれば解消されます。

今あるサービスはいずれも「ボランティア情報を探す」ことに重点を置かれています。現在のように多くの人の間で「ボランティアに参加しよう!」との機運が高まっているうちはそれで十分なのかもしれませんが(参加しようとする人は能動的に探しますから)、ひとたびこうした機運が薄れてくれば(確実に薄れます)、そもそも探そうとする人が少なくなる恐れがあります。これから求められるのは「長期に渡る継続的なボランティア活動」で、これを支えるには「ボランティア情報を探す」サービスだけでは十分ではないのです。

従って「長期に渡る継続的なボランティア活動」を支えることを考慮した、想像力豊かなウェブサービスなりスマートフォンアプリを、検討されてみてはいかがでしょか。例えば「ボランティア活動を続けたくなるような工夫が凝らされた」サービスは、とても有用だと思われます。

もちろん、「錚々たる顔ぶれ」に同じ土俵(「ボランティア情報を探す」)でチャレンジする、という選択もあるとは思いますが。

そして最後にもう一点。

VISが先日開催した開発者を対象としたボランティア情報APIの説明会において、経済産業省の方から国の取り組みについて説明がありました。未曾有の震災を機に、国が保有するデータのオープン化に向けて本格的に動きだしたようです。サービス開発者にとって、これは朗報となるのではないでしょうか。サービス性の高いアプリを開発するうえで使えたら嬉しい国の発表データについて、これまでは「国が発表している各種データのマッシュアップ利用」などは絵空事でしたが、これからは頼み込むことで可能になるかもしれません。必要に応じてデータのオープン化を国に働きかけてみてはいかがでしょうか。

なお、本説明会の詳細については以下のサイトをご確認ください。告知は開催二日前、そして微妙な時間帯での開催(金曜日の16時30分スタート)ではありましたが、企業や民間団体のエンジニアや個人参加のエンジニアだけでなく、広告会社、NPO/NGO団体などからも人が集まり、実に多彩な顔ぶれとなっていました。また、説明会後半には白熱した質疑応答が展開、参加者の関心の高さを感じる事もできました。


皆様も、是非。