2010年9月7日火曜日

#book ユリイカ的電子書籍

少し前に会社の後輩から勧められて購入したユリイカの電子書籍特集、ほぼ一冊まるごと電子書籍に割かれており、なかなか読み応えがありました。


この中で私がちょっと気になったのは、詩人・山田亮太氏によるエッセイ「書物は存在可能か 電子書籍でつくってみたい50の本」にあった電子書籍のアイディアです。これが斬新と言いますか、意表を付いていて面白い。例えば…

  • 購入後一週間たたないと読めない本
  • 一日に一ページだけ読める本
  • 持ち運べない本
  • 絶対に読み終わらない本
  • 開くたびにランダムに異なるページが表示される本
  • 読み終えたページが消える本
  • 一冊しかない本
  • 一ページ一円本
  • 買われれば買われるほど高くなる本
  • 一日一冊限定オークション販売される本

私の硬い頭からは出てこない柔軟なアイディアが多数。「一冊しかない本」なんてちょっと面白いですよね。だれかが読んでいる間他の人は読めない…内容はなんだろう…読める人はどう決めようか…早い者勝ち…くじ引き…なんて勝手に想像を膨らませてしまいました。

本書には他に京極夏彦氏、佐々木俊尚氏、堀江貴文氏のインタビュー記事や、小説化、編集者、研究者らによるエッセイなどが掲載されており、これらを通して電子書籍に対する多様な価値観に触れることができます。私は仕事柄、普段はどうしても電子書籍をビジネス視点からばかり見てしまいがちですが、たまに文化的・歴史的な側面や、未来予想などについて考えてみるのも悪くないですね。

2010年9月4日土曜日

#book ビジョンとは?

最近読んだ「ザ・ビジョン」という本にビジョンについて非常に分かり易く書かれていたので、ここにまとめておきます。


本書ではビジョンを「自分は何者で、何をめざし、何を基準にして進んでいくのかを理解することである」と定義したうえで、ビジョンを生み出すための要素を以下のように定義しています。

■ 説得力あるビジョンを生み出すための三つの基本要素

  • 有意義な目的
  • 明確な価値観
  • 未来のイメージ

そして「説得力あるビジョンを生み出すための三つの基本要素」それぞれについて、以下のように定義しています。

■ 目的とは何か

  1. 目的とは、組織の存在意義である
  2. 目的とは、単に事業の内容を述べたものではなく、「なぜ」という問いに答えるものである
  3. 目的とは、顧客の視点に立って、その組織の「真の使命」を明らかにしたものである
  4. 偉大な組織は深遠で崇高な「目的」、すなわち社員の意欲をかきたて、やる気を起こさせるような、「有意義な目的」を持っている
  5. 表面的な言葉づかいより、そこから人々に伝わる「意味」のほうが重要である

■ 価値観とは何か

  1. 価値観とは、目的を達成する過程で、どう行動していくべきかを示す、ゆるやかなガイドラインである
  2. 価値観とは、「自分は何を基準にして、どのように生きていくのか」という問いに答えるものである
  3. 価値観の内容を具体的に明らかにしないかぎり、どんな行動をとれば価値観を実践できるかはわからない
  4. つねに行動を伴うものでなければ、価値観は単なる願望にしかならない
  5. メンバーひとりひとりの価値観と、組織の価値観とを一致させなければならない

■ 未来にイメージとは何か

  1. 未来のイメージとは、最終結果のイメージ。あいまいではなく、はっきりと思い描けるイメージである。
  2. なくしたいものではなく、つくりだしたいものに焦点をおく
  3. 最終結果に到達するまでのプロセスではなく、最終結果そのものに焦点をおく

さらに、作り上げたビジョンが説得力を兼ね備えているかをチェックするための「チェックリスト」。

■ 説得力あるビジョンかどうかを確かめるためのチェックリスト

  • そのビジョンは、自分達の使命をはっきりさせてくれるか
  • そのビジョンは、日々の決断を正しく行っていくための指針になりうるか
  • そのビジョンは、めざすべき未来を目に見えるような形で描いているか
  • そのビジョには永続性があるか
  • そのビジョンには、ライバルに勝つというだけではない、何か崇高なものがあるか
  • そのビジョンは、数字の力を借りずに、人々に活気を吹き込むことができるか
  • そのビジョンは、あらゆる人の心と精神に訴えかけるか
  • そのビジョンは、ひとりひとりに自分の役割を自覚させるか

本書では本書で定義したビジョンを実際に創造、伝達、実践するところまで描かれています。ということで、あとは実践あるのみ。

2010年9月2日木曜日

近況報告

ここ3ヶ月ほど心理的に余裕のない毎日を送っていたのですが、今週に入って徐々に落ち着いてきました。ということでツイッターを再開、長らくスローペースになっていたブログの更新も少しペースアップしようと思います。まぁこれに懲りて今後は余裕の無い状況を作らないようにしたいですね。

さて、簡単に近況(余裕の無さを生んだ原因)を報告しておきます。ここ3ヶ月で僕にとって一番大きなイベントは私塾mixbeatへの入塾と、そこでのワークショップの主催です。mixbeatについてはこれからこのブログでも少しずつ触れていこうと思いますので、とりあえずここでは紹介するだけにとどめておきます。


そしてもう一つ。前回の記事でご紹介した「8月15日を撮る」というプロジェクトで、サイトの作成を請け負っていました。作業量がなかなかのボリュームで苦労も多かったのですが、その分学んだ事も多く、非常に良い経験となりました。これについては後日まとめ記事を書きたいと思います。準備期間が短く十分な宣伝が出来なかったのですが、面白い写真が多数集まりましたので、もし良ければ見てやってください。


会社では新規メディア事業の立ち上げに携わっていましたが、これも何とかカットオーバーを迎える事ができたので、公私ともに落ち着いた状況となりました。

9月に入り今年も残すところあと4ヵ月。これからは自分自身の目標に向かうことを最優先に物事を進めたいと思います。