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2010年11月14日日曜日

#book 街場のメディア論

内田樹氏の著書『街場のメディア論』についてブログを書こうとここ1ヶ月ほど悶々と切り口を考えていたのですが、一時断念します。まとまりませんでした。力不足。(それほど私にとって内容が濃密でした)



本書では「何故日本のマスメディアは凋落したのか」「何故凋落したと言えるのか」「本来マスメディアはどうあるべきか」「マスメディアの凋落は日本にどのような影響を与えているのか」など、内田氏の「メディア論」が展開されています。著作権に対する考え方も実に面白い。メディア業界の人だけでなく、メディアに興味のある方ならどなたでも一読の価値があるのではないでしょうか。本書の内容について、色々な方と議論してみたいですね…

一点だけ。

本書の第5章『メディアと変えないほうがよいもの』において、内田氏は「医療」「教育」そして「メディア」は金儲けをするためのものではない(市場原理を持ち込むべきではない)、と指摘されています。これについて、私は大いに同意します。メディア(もちろん、医療と教育も)は「金儲け」ではなく「持続させること」をまず第一に考えるべきだと。そしてそれこそが社会的な責任なのではないかと。その理路については、また後日。