コンピュータプログラムで処理するにはハードルが高い単純作業を、世界各地の登録作業者に分散して処理してもらうサービスです。「人力Hadoop」といったところでしょうか。もともとはアマゾンが「商品説明ページの重複を見つけるために」開発したようなのですが、2005年11月に一般向けに公開されました。mTurkは例えば大量の写真に対してタグ付けしてもらうような画像処理に向いているようです。まだ英語版しか無いのですが、日本でも既に利用されている方もいらっしゃいます。
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結構評判は良さそうですね。ちなみにオープンソースでJAVA版APIも存在します。
今年オンラインメディアとして初めてピューリッツアー賞を受賞した米国の調査報道NPOプロパブリカ(ProPublica)は、このmTurkを活用し、調査(取材)に掛かるコストを圧縮しているようです。そして実際にプロパブリカで利用しているmTurkの「ジャーナリスト向け」利用ガイド(英語)が、Robin Good氏のブログMaster New Mediaで公開されました。
今後もメディア企業に対する記事作成コストの圧縮圧力は高まることが予想されます。そうした中、mTurkのような「取材活動に掛かるコストの低減を期待できるサービス」の利用は、検討する価値があるのではないかと考えました。機会があれば是非一度試してみたいですね。