本ゲームの目的は、議論によってチーム内で統一見解を出す過程を観察・分析し、「チームとしての見解は個人が出した見解よりも優れているか?」「どうすればチーム内でより良い(≒極力チーム全員が納得した)統一見解を出す事ができるか?」を検証するものです。本ゲームの大まかな手順は次の通りです。
[新コンセンサスゲームの手順]
- 参加者を観察チームと議論チームに分ける
私を含む現役生(三期生)10名が議論チームを担当、塾長の河野さんとmixbeatのスタッフ、そしてmixbeatの卒業生(一期生及び二期生)が観察チームを担当しました。
- 議論チームは、各自、あらかじめ用意されたお題について回答を出しておく
今回のお題は「当番としてワークショップを考えるにあたって大事だと思われる要素10個に優先順位をつける」というものでした。これは非常にコンセンサスを得にくいお題だと思いました。
- 議論チームは、議論しながらお題に対するチームの統一見解を時間内に出す
議論の時間は60分に設定されていました。小道具はホワイトボード、マーカー、要素が書かれたパネル(×10)そしてタイマーです。
- 観察チームは、議論チームが統一見解を出すまでの過程を観察する
観察チームはビデオやメモを使って議論の過程を記録します。観察メンバ一人が議論メンバ二人を観察していました。
- 議論終了後、観察チームが議論の進め方や議論チームの各メンバに対する良い点や悪い点を指摘する
今回のお題では答えが用意されていましたが、この答えとチーム統一見解のかい離、時間帯別発言回数、チーム内における貢献度(議論メンバが相互に評価、持ち点100を各メンバに割り振る)、そして観察メンバからの定性評価が評価軸として設定されていました
私はこれまで自分が議論している姿を客観的に見た事はなく、議論中の自分を第三者の目で評価されたこともなかったため、本ゲームは非常に新鮮でした。本ゲームは私にとって次のような事を考える良い機会となりました。
- 議論における時間の有効な使い方
- 議論メンバ全員の納得感を高める議論の進め方
- 議論における自分の意見の有効な出し方
- 議論における他人の意見の有効な引き出し方
本ゲーム参加後に感じた改善を検討してみたい点を少し上げておきます。
- 事前説明内容
私が舞い上がっていただけかもしれませんが、目的意識が判然としないまま議論に突入した印象がありました。過去の経験を踏まえて議論参加時のポイント、例えば「何を意識して議論すべきか」については、事前に説明しておいた方が問題意識を持って議論出来るのでは、と感じました。
- 評価方法
今回の評価軸は「正解とのかい離幅(個人/チーム)」「時間帯別の発言回数」「議論に対する貢献度」「観察メンバによる定性評価」の4つでした。ここで、議論メンバ間が持った印象が反映されるのが「議論に対する貢献度」のみだったのですが、議論メンバ間で互いにどのような印象を持ったのかをもう少しアウトプットできれば良いかな、と感じました。
- 評価結果の活用法
せっかく様々な評価軸によって評価いただいたにもかかわらず、評価結果の活用法についてはあまり言及されませんでした。ここはもう少し踏み込んでも良いかな、と感じました。
さて、私は今後1年間mixbeatのワークショップに毎月参加することになります。今回第一回はスタッフ及び卒業生の方々に主催していただきましたが、次回以降は我々現役生(三期生)が主催していくことになります。そして私は早速来月のワークショップ当番にあたっています。グロッキーしていなければ随時本ブログにて活動報告してきたいところですが…