Aptureは2007年にローンチした、一言で言えば「ウェブ上の任意の単語をその場で調べる」機能で、使い方は非常にシンプルです。Aptureに対応したサイトであれば、そのサイト上にある調べたい単語をマウスでハイライトすればAptureボタンが浮かび上がってきますので、あとはこれをクリックするだけ。その場でハイライトした単語の検索結果がポップアップウインドウで表示されます。このブログはAptureに対応させていますので、試しに「Apture」でもハイライトしてみてください。ちなみにAptureに対応していないサイトでも、ブラウザにAptureプラグインをインストールすればAptureを利用できます。
意味のわからない単語に出くわしたとき、以前は逐一別ウインドウや別タブを開いてGoogleで検索したりウィキペディアで調べたりしていましたが、Aptureプラグインをブラウザにインストールしてからはこれをやることがほとんど無くなりました。
さて、先日このAptureにHotspotsと呼ばれる機能が追加されました。HotspotsはKindleのポピュラーハイライトのような機能で、これまでは単に単語を調べるだけだったのですが、Hotspotsが追加されたことで、他の人によってAptureで調べられた単語が自動的にマークされるようになったのです。しかも調べられた回数も表示されます。
以下は紹介記事。Aptureがこれまで収集してきた「人々によってハイライトされる単語」の情報を有効活用しようとしたところから、今回のHotspotsが生まれてきたようです。
- ウェブ上の無限の情報を有効活用。サイトコンテンツから自動的にハイパーリンクを生み出すAptureのHotSpots | TechCrunch Japan
- Curiosity made collaborative: Apture’s “Hotspots” feature brings crowdsourcing to link generation | The Nieman Journalism Lab
英語で恐縮ですがHotspotsの説明画像を転載しておきますね。
利用者が増えなければ効果は薄いのですが、利用者にとっては他の読者が、サイト運営社にとっては自社サイトの読者が、ページ内のどのような単語に関心を寄せたのかがわかるようになるわけで、これはなかなか使えるのでは、と密かに今後の展開に期待しています。「誰がどのタイミングで」あたりまで可視化されれば、一段とクールになるのでは。なお、現時点で英語のサイトではHotspotsが散見されますが、残念ながら日本語のサイトではほとんど見られません。
導入方法は非常に簡単ですので、是非一度お試しください。