アジアを舞台にご活躍されている安田菜津紀さん、幸田大地さん、白潟禎さん、3人のフォトグラファーによる手記、編集者との対談、そしてご自身が撮影された写真で構成されている本書。私にはそれぞれのフォトグラファーが抱く熱い想いと、人間的な魅力が伝わってきました。
安田菜津紀さん / Yasuda Natsuki
高校生のときに訪れたカンボジア。そこでHIV感染者が隔離される「緑の村」に暮らす同世代に出会い、フォトグラファーの道に進む。日本ドキュメンタリー写真ユースコンテストで大賞受賞。(本書中にある紹介文の抜粋)
幸田大地さん / Koda Daichi
調理師をしていた20歳のとき、カメラを携えてパレスチナへ。帰国して、独学で写真を学ぶ。ユースコンテストでは、インドの不可触民「ダリット」をモノクロ写真で写し取り、優秀賞に。(本書中にある紹介文の抜粋)
白潟禎さん / Shirakata Tei
大学生のときカンボジアで地雷撤去するNGOを知る。その後、ボランティアのスタッフとして、タイ国境に近い地雷原を何度も取材。その写真が評価され、ユースコンテスト優秀賞を受賞。(本書中にある紹介文の抜粋)
3人ともしっかりとした問題意識を持ち、単にジャーナリストとして伝えるだけではなく、表現者であると同時に、問題解決にも取り組まれている、だからこそ一言一言に説得力を、私は感じたのだと思います。 こうした気骨のある表現者の方々を、これからも応援していきたいと思いました。
是非、ご一読を。