『THE FUTURE TIMES Gallery and Live』に展示されていたのは、渋谷敦志さん、安田菜津紀さん、そしてLIVEonWIRE_JOURNALにもご参加いただいている佐藤慧さん、3名のフォトジャーナリストが、東日本大震災以降、苦悩しながらも撮り続けた被災地、そして被災者の写真。
私はイベント最終日の閉会1時間前に到着したのですが、間もなく閉会にもかかわらず、とにかくもの凄い熱気でした。目に付いたのはこれからの東北、日本、世界を担っていくであろう若い人。無残な写真、凄惨な写真、笑顔が溢れている写真、震災直後に撮影された写真、少し前に撮影された写真、復興が進んだ地域の写真、全く復興されていない地域の写真、そしてフォトジャーナリストのメッセージ、そこから何かを見出そうとしているかのように、みなとても真剣な表情で写真を見つめていたのが印象的でした。
3人のフォトジャーナリストにメッセージを残すコーナーがあったのですが、そこも長蛇の列。何かを書き残したい、何かを伝えたい、そうした強い想いがあったのでしょうか。
真摯な目で被災地・被災者を見つめ続けてきた3人の写真と3人からのメッセージによって、さほど若くはない私でさえ、心を動かされました。会場でふと見た渋谷敦志さんのメッセージは、今でも心に響いています。
何を信じればいいのか分からなくなっていた僕はとにかく現場に立ち、眼を明け、耳をすまし、心を開いて、少なくとも自分にとって確かなことを見つけたかった。見て見ぬふり、わかったふりして、もうこれからを生きることはできない、そう思ったのだ。