まずはメディアに関する記事から。
さとなお氏による記事「100万人にではなく100人に伝える」は、メディア業界に従事しているものとしては是非読んでおきたいところです。ここに書かれている内容は常に心に留めておきたい。
続いてTechCrunch Japanに掲載された記事からメディア関連のものを4本、ご紹介しておきます。
- ソーシャルなWebから未来は個人のWebへ -TechCrunch Japan
- セレンディピティーの神話 - TechCrunch Japan
- ニュースサービスとしてのTwitter。その方向性と可能性 - TechCrunch Japan
- Twitter上のツイートは1日に9000万, それがテレビになだれ込むとどうなるか? - TechCrunch Japan
先月前半は尖閣ビデオ関連の記事が、後半はウィキリークス関連の記事が、それぞれ多く目に付きました。ネット発の一次情報は今となってはもうさほど珍しいものではありませんが、ネット発の一次情報がこれほどまでに「マスメディアが発信する情報」に大きな影響を与えたことはこれまでに無かったのではないでしょうか。先月はネットに対するマスメディアの関わり方が変わる大きな転換点になったのかもしれません。ウィキリークスについては今もまだメディアを賑わせていますが、尖閣ビデオについては少し落ち着いてきたこともあり、非常に興味深い論考記事がいくつか出てきています。
- 尖閣ビデオはメディアの歴史の転換点 - ニューズウィーク日本版
- 『尖閣ビデオ』の注目度、日本シリーズの8倍@Twitter - Blog vs. Media 時評
- sengoku38氏へのメディアリンチ マスコミに自浄能力はない - ふかみんメモ
- ネット上に尖閣映像が流れ……メディアが揺れている - Business Media 誠
尖閣ビデオは日本だけでなく中国でも話題となったようですが、中国においてもソーシャルメディアは確実に浸透してきており、中国国内のメディアを取り巻く状況を大きく変えようとしています。
- 『網羅』されるメディア - JMM
- ツイッターが変える日中の未来(1) - ニューズウィーク日本版
- ツイッターが変える日中の未来(2) - ニューズウィーク日本版
- ソーシャルメディアと市民ジャーナリズムが連携、中国の不法事件マップを作成 - メディア・パブ
ウィキリークスについては、今回のアメリカ外交公電漏えい事件が起こる少し前に、ニューズウィーク日本版に掲載された記事がなかなか興味深いものでした。ウィキリークスには良い面だけでなく、悪い面があることも理解しておきたいところです。
ウィキリークスは現在もサイバー攻撃を受けているようですが、これに関連し、朝日新聞グローブに掲載された「サイバー戦争を報道するための手法」に関する記事はなかなか興味深い内容となっています。報道メディアの現場にはテクノロジーに度長けたが人材が今後益々必要になりそうです。
そのほか、気になるメディア業界の動きとしては、メディア王ルパート・マードック氏が率いるNews Corpが米アップルと共同で始める「iPad新聞」。これが成功するかどうかはともかく、今後もこうした動きは世界中で活発化してくることが予想されます。
- iPad新聞のあるべき姿は何か? - TechCrunch Japan
- マードックとジョブズが手を組む、共同プロジェクトのiPad新聞が来年早々にも登場 - メディア・パブ
- メディア王のマードック氏、iPad専用の新聞を計画中 - JBpress
関連した論考記事。
最後に、メディア以外の話題で気になった記事を何本かご紹介しておきます。
おまけ。世界で頑張る日本人に関する記事を2本。殺伐とした記事が多い中、こうした記事は良いですね。
嬉しくなります。