- 自分が見聞きしたことを第三者に伝えるとき、図式を活用することでより円滑に伝える事ができる(コミュニケーションを円滑にするために、図式は使える)
- しかし、図式を上手く活用するのは難しい(理解し易く誤解を与えない図式を描くのは難しい)
- 図式を作成するときに気を付けているポイントを、ワークショップで評価・共有してみてはどうか?
私は「情報システム部門のシステムエンジニア」という仕事柄、他部署や取引先とのコミュニケーションを円滑化するために、日常的に図式を活用しています。同時に図式を利用したコミュニケーションの難しさも常々感じていたため、テーマとしては非常に興味深いものでした。他の人は図式を作成するときにどのような工夫をしているのか…
ワークショップの流れは概ね以下の通りで、当日はこれを3セット実施しました。
- 各自課題文章を読む
- 各自読んだ課題文章の内容を図式で表現する
- 各自作成した図式を参加者全員で共有する
運営サイドとしてはこの後さらに「4. 図式を作成するときに気を付けているポイント(ティップス)を共有する」まで行きたかったようなのですが、今回はそこまで辿りつくことはできませんでした。
ここからは当日の様子を少しご紹介します。
冒頭はワークショップの説明。図式を使うことで理解できていないことや間違って理解していることに気付きやすくなる、というのは確かにありますね。
図式の活用シーン。読んだ文章の内容を図式に変換して文章の作成者に「こういうことで良いですか?」と確認。よくあります。
図式を描く際のポイントとして、「要素を取り出す」「関係性を整理する」の2点が挙げられました。ER図やクラス図を想起させます。
運営サイドによる説明が終了。そしていざ実践!
とはならず。
先ほど「このテーマに至った直接的な経緯について、ワークショップ中は断片的な情報しか得られなかった」としましたが、この段階で「このテーマに至った経緯(ワークショップの意義)」や「今回のワークショップでやろうとしていることの全体像」「図式を利用するタイミング」についてあまり説明がなされなかったためか、ここで質疑が紛糾。
それでもとりあえずやってみることに。
みんなが作成した図式が一斉に張り出されます。結構面白い。ですが、図式を共有しただけで終了となってしまい、ここから何を得られるのかは判然としませんでした。
2セット実施後、お昼休みへ。昼食を食べたあと午前中の内容についてみんなでディスカッション、午後もとりあえずやってみようということになりました。しかし、午前中同様、多様性を感じることはできたのですが、ここから何が得られるのか分かりませんでした。
ワークショップの良さの一つに、自分の中で閉じていた知識を他者と比較できる、あるいは自分の中で閉じていた知識を他者に評価してもらえる点があると思います。そして今回のワークショップでは残念ながらここに至れなかったのではないかと感じています。ワークショップの設計も甘口でした。ただ、こうした「失敗経験」は絶対に次につながるはずです。
塾長のブログに、今回のワークショップに関する記事がアップされています。
今回のワークショップは1年あるmixbeat在塾期間のちょうど折り返し地点。mixbeatは本当に勉強になります。